嵐の前の

日韓国交正常化50周年を記念して、日本と韓国それぞれの国宝である半跏思惟像を展示する催しが、東京国立博物館で開かれていた。開催期間は6/21から7/10までの僅か2週間とちょっとである。Aを誘って見に行くことにした。 夕方前に上野駅でAと合流した。誘わ…

蕉風徘徊(後)

朝9時、一関駅を出発しようとするも、平泉へ向かう次の列車は10時過ぎにしか来ないと知る。今日は訪れたい場所が多数あるので、こんなところで立ち往生していられない。列車賃200円の10倍もの運賃を払う必要があるが、目を瞑ってタクシーに乗り込んだ。 タク…

蕉風徘徊(前)

残り一年でやることリストにも書いていた「平泉への旅」へ、6/18~19に行ってきた。 今回の旅に出るにあたって頭に浮かんだのは、松尾芭蕉と「奥の細道」である。僕は平泉へ行く途中で、日本三景の一つである宮城県・松島にも訪れることにしていた。東京を出…

ルネサンスを超えた男

仕事のあと、国立西洋美術館に「カラヴァッジョ展」を観に行った。カラヴァッジョ展の開催は6/12までだが、11~12日は職場の旅行会が予定されていて観に行くことができないので、どうしてもこの週末に行く必要があった。国立西洋美術館は金曜日だけ夜8時まで…

ヴィクトリアマイル

後輩4人に連れられ、東京競馬場へ競馬を見に行った。競馬というものを初めて生で見た。 1000円ほどしか賭けず、結局500円のマイナスになった。一発当ててやろうなどとは最初から思っていなかったので、僅かしか賭けていなかったわけだが、僕と同じく初めて競…

Impression 2

国立新美術館で開催されているルノワール展に行ってきた。 ルノワールの作品はその多くがオルセー美術館に所蔵されている。自分も昨年のオルセーでその作品群を観ているはずだが、あまり覚えていない‥。今回の展覧会においては、「ムーラン・ド・ラ・ギャレ…

熊本地震その後

4日、東京へ戻ってきた。 熊本にいた約1週間は、部屋の片付けや被災ごみの搬出(家の近くのごみ捨て場は、既に他の住民が出した被災ごみで溢れていて、とても我が家のものを出せる状態ではなかった)を行った。 写真は熊本市の東部環境工場に持ち込まれてい…

熊本地震

ゴールデンウィークを利用して熊本に帰省している。 2週間前に発生した大地震は熊本に大きな打撃を与えた。まさか故郷を阪神・淡路大震災級の地震が襲うとは、思っても見なかった。 1回目の地震は4月14日(木)21時半頃に発生した。僕は前日から体調を崩し、帰…

春のあけぼの

新年度が始まった。 3か月前、新年が始まるにあたっては特に日記を書いていなかったので、今回改めて書いておきたい。昨年度は自らを揺さぶるような体験が多々あって、「成長」と書くのは少し憚られるところだが精神的な面での大きなターニングポイントだっ…

花は眠らない

六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開かれている「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展」に行ってきた。 そういえば、2年前のちょうどこの時期にも、同期数人とこの美術館を訪れたことがあった。その時に見たのはアン…

葉隠

「僕は雑草」という題で、ちょうど2年前の3月に日記を書いた。吉井和哉の曲「CALL ME」の詞にある「雑草みたいにさりげなくアスファルトを突き破りたい」というフレーズに思うところがあっての題であった。 この仕事を始めて、特に東京の職場に来てから、切…

浦沢直樹展

世田谷文学館で開かれている「浦沢直樹展」に行った。 浦沢直樹の作品は「MONSTER」と「20世紀少年」を読んだことがある。「20世紀少年」は最後の巻まで集めておらず、連載当時にスピリッツで立ち読みしていただけなので、結末が曖昧だが‥。「MONSTER」は、…

古都の冬

2月6、7日の二日間で京都へ行った。 京都は昨年4月振りである。前回の宿で、女将さんから「冬の京都も歩いてみてください」と言われたのを、あれからずっと心に留めていて、2月になったら行こうと決めていた。 6日は朝11時ごろに東京駅から新幹線に乗った。…

28歳になって

丸々2か月も放置してしまった。この2か月は仕事が死ぬほど忙しく、特に1月に入ってからの3週間は土日も休まず毎日出勤し、職場の椅子の上で寝ることも何度かあった。ようやく片付いてきたので、久々に日記を書く。この間、28歳になった。 誕生日を迎えての日…

歌瀬の宴

Hと秋のキャンプをするため、3連休を利用して熊本に帰省した。 10月19日にHが上京して飲んだ折、「やろうやろうと言っている秋キャンプを、そろそろ実行しよう」という話になり、11月半ばのこの3連休に白羽の矢が立ったのである。 出発日の11月21日、僕は成…

鎌倉探訪

今日は鎌倉へ行ってきた。 東京に2年半住んでいながら、京都が好きだと言っていながら、身近にある古都に行ったことがなかった。行こう行こうとして、何かとタイミングを失っていた。何故今日なのか、自分にもよくわからないが、ふと思い立った。 昨日の夜、…

Impression

9月半ばから東京都美術館でやっているモネ展に行ってきた。 モネの作品を観るのは、フランスのオルセー美術館ぶりだ。「印象・日の出」や「睡蓮」などを見た。モネは光を表現するのが巧くて、明るい印象を受ける作品が多く、見ていてなんとなく晴れやかな気…

帰国

いよいよパリを発つ日がやってきた。 8時に起きて身支度をし、9時にチェックアウト。この2日間に飲んだハイネケン2本とヴィッテル1本の代金、そして例のシティタックスを支払った。受付のおじさんは最後まで良い人だった。メルシーボークー、と笑顔で送り出…

麗しのミュゼ・デュ・ルーヴル

8時半に起き、10時ごろにルーヴル美術館に着いた。火曜日に入れなかったルーヴルの中へ、ようやく足を踏み入れることができた。 ルーヴル美術館は、展示物それぞれのテーマに従って3つの棟(翼)に分かれていて、ドゥノン翼、シュリー翼、リシュリュー翼があ…

シティ・タックスとチャーシュー麺

朝7時、修道院の鐘で目が覚めた。 昨日、修道院でポストカードを買っていた。モンサンミッシェル内にある郵便局から手紙を出すと、島の形を模した独特の消印が押されると聞き、数名に送ることにしていたのである。日本人男性からもらった味噌汁を飲みながら…

モン・サン・ミッシェル

フランス3日目である。5泊の予定なので、この日が折り返し地点になる。 この日、一旦パリを離れ、モン・サン・ミッシェルを訪れることにしていた。モンサンミッシェルへはTGVやバスを乗り継いで行くことになる。TGVは10時8分にモンパルナス駅から発車する。T…

ベルサイユに雨が降る

8時に目が覚めた。シャワーを浴び、早速外へ出る。 プラスドクリシーにはマクドナルドがある。パリに来てまでマックで食べることはないと思ったが、軽く済ませたい朝食だから、カフェで高いものを食べるよりこちらが良いかと、入ってみることにした。日本と…

パリの大地に立つ

タイ時間0時過ぎ、再び飛行機が離陸。早速CAが飲み物を配りに来る。なんとなく肌寒く、温かい飲み物が無いか尋ねてみるが、食後にしか出せないとのことで、代わりにぬる目のコーラを貰った。CAの笑顔に癒やされた。離陸後1時間足らずでまたも飯が配られ始め…

出国

9/20(日)より27(日)まで、5泊8日のフランス一人旅に行った。僕にとって初めての海外旅行であった。初の海外旅行が、一人で、かつアジアではなくヨーロッパ、しかも英語圏ではない国だということは、周りの方々から「本当に大丈夫か?」と心配の声を頂くこと…

続く航路

2013年の7月に東京へ出て来、日記をつけ始めたから、この6月末の記事をもって丸2年間「晩白柚東京譚」を書き続けたことになる。6月末で、この2年間お世話になった課を離れ、7月から新たな課に配属されることになった。ここが一つの区切り、節目である。この…

特別な空間

一つ前の記事から一気に時間が飛んで6月末の日記である。 6月27日、28日と九州に帰った。27日は福岡で友人に会い、28日に熊本に顔を出してとんぼ返りした。本来なら、僕は東京に2年勤務し、この6月末でその任期を終えて、7月から九州に戻るはずであった。し…

河口湖キャンプ

引き続きゴールデンウィークの日記を書く。熊野詣の翌日は、K先輩、後輩Hと朝から河口湖畔へキャンプに行った。 この3人で遠出する時は、いつも後輩Hに運転をお願いしている。K先輩は調子に乗って後部座席でビールを楽しんでいた(朝8時から‥)が、僕はさす…

熊野詣

この記事を書いているのは8月29日である。先日、京都の記事を書いてから、また筆が止まってしまった。旅行の日記は一つ書き上げるのに大きな手間がかかるので、中々手をつける気にならずにいる。 5月頭のゴールデンウィークは、前半に和歌山の山中をひたすら…

古都へ

4月3日から5日まで、二泊三日で京都へ旅に出た。 この記事を書いているのは、実は8月15日である。筆を執るまでなぜここまで時間が掛かってしまったかは、後の日記に書くとして、4ヶ月も前のことなのでかなり記憶が薄れていて、どこで何をしたかが曖昧になっ…

N、上京

友人にNという者がいる。小・中・高とずっと同じ学校だった。特に中学生の頃は、僕、A、Nはいつもつるんでいる3人組で、この3人で僕の祖父の家に泊まりに行ったこともある。高校に入り、お互いに別の友達ができたことから、少しずつ3人の集まりはバラバラに…