パンチドランカー

高校時代の友人にFという者がいる。彼と、以前の日記にも書いているが高校時代に最も仲の良かったH、僕の3人はお互い「THE YELLOW MONKEY」が好きな人間で、イエモンを通じて仲良くなったという経緯がある。

Fは大学卒業後、某証券会社に就職し、1年ほど前から東京で働いている。日記に書いてはいないが、僕が7月に東京に来て一番最初に飲んだのはFである。ちょこちょこ連絡を取り合っていて、9月末にFから「イエモンのドキュメンタリー映画があるから見に行こう」と誘われていた。
約束を忘れていたわけではないが、気がつけばあっという間に約束の10/19になっていた。Fに14時に電話で叩き起こされ、待ち合わせの渋谷へ。この映画は1周間に2、3回しか上映されないらしい。地元・熊本では、シネプレックスで9/28の19時に1度だけ上映されたというレア具合である。映画は渋谷パルコのシネクイントで21時スタートだったので、それまで近くの居酒屋で飲むことにした。

この映画は、イエモンが1998〜99年に敢行した「PUNCH DRUNKARD TOUR」の模様と、その裏でメンバーが苦しみながら、なんとかツアーを完遂する様子をまとめたものである。パンチドランカーツアーは、約1年間で全国100箇所以上を回るという前代未聞のツアーで、その間、吉井和哉の奥さんが精神的に病んでしまったり、ツアースタッフがライブ中の事故で亡くなってしまったりと、イエモンの4人はただならぬ状態に置かれていた。彼らの姿がなんとなく今の自分と重なって、「もう無理だ。ゴールできない。」という状況に陥ったとしても、なんとか踏ん張ればやり遂げられるのかもしれない‥と思えた。

しかし、酒を飲んで映画を見るものではない。上映中、20分ほど寝てしまった。