特別な空間

一つ前の記事から一気に時間が飛んで6月末の日記である。
6月27日、28日と九州に帰った。27日は福岡で友人に会い、28日に熊本に顔を出してとんぼ返りした。

本来なら、僕は東京に2年勤務し、この6月末でその任期を終えて、7月から九州に戻るはずであった。しかし、この1・2ヶ月の間に様々なことが起こって、もう一度自分の進路を考えなおした時、もうしばらく東京にいようという気持ちが強くなってしまい、九州には帰らないと土壇場で人事に宣言してしまった。引き続き東京に勤務することが決定した6月末、一度九州の空気を吸いたいと思い、一瞬だけ帰ることにしたのがこの2日間である。

27日、羽田から福岡空港へ飛び、まず夕方にHと会って飲んだ。Hは相変わらずであった。お互いの近況を報告しあったり、3月に発売された吉井和哉のアルバムの話をしたりした。7月以降も東京に残るということを、淡々と聞いてくれた。
次いで夜は、小学生時代からの友人であるMに会った。彼女はこの日記に1、2度登場している。久々に飲まないかと誘うと快く応じてくれ、大名の串屋で飲んだ。以前日記に書いたのは、まだ彼女が熊本に住んでいて、熊本で飲んだ時だったと思う。昨年だったか、彼女は家庭の事情で北九州に引っ越していて、そこで銀行勤めをしているが、新たな職場環境になかなか慣れないようだった。助けになるような事は大して言ってあげられなかったが、色々と愚痴を話すことで少しでも気が晴れてくれればと思う。
翌日、高速バスで熊本へ向かった。正月ぶりの実家であった。実家に置いていた数冊の本と、昔の写真をいくつか回収した。この日は、19時には熊本空港を発たなければならなかったので、数時間の滞在になってしまった。東京に残る決心をしたのは他ならぬ自分だが、実家に帰ってくると、何か不思議な気持ちになってしまう。それは、僕が大学に入るまで、この家に10年もの間住んでいて、他のどんな空間よりも特別な存在になっているからだと思う・・