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百代の過客

7月8日から通常業務に戻り、慌ただしく日々は過ぎる。深夜の帰宅が続き、カレンダーを見る暇も無いまま、あっという間に8月である。僕の東京生活はこの7月をもって4年目に突入した。この日記「晩白柚東京譚」も書き始めてから4年、一つの節目を迎えた。これからの1年は僕が東京で暮らす最後の時間になると思う。晩白柚東京譚において、7月という節目を迎えるのはこれが最後だったのだと考えると、少し感慨深い。

これまでに何度か書いてきたように、東京での仕事は非常にしんどいものがあり、自分の命を削って仕事に捧げるような、そんな生活であった。魂のローソクのようなものに、命の燃料をひたすら、これまで生きてきた頃の何倍もの量を与えてきた。僕の3年間の魂は今までにないほどぎらぎら輝いていただろう。しかしこの状態はいつまでも続くものではない。燃え続けるものはこの世に無く、残るのは灰だけである。

人はいつか灰になる。僕は甘んじてそれを受け入れよう。だが、ただ消耗するだけで死んでいくのは、僕はごめんだ。世界中に見たことのない景色がたくさんある。僕はそれを見るために生まれてきた。運命よ、僕をここに留まらせるな。ここは終わりではない。まだ見ぬ世界へ僕を連れて行ってくれ。