軟派野郎

その時僕は酔っていた。大学時代の友人達との飲み会を終え、数年ぶりに再会した友人と四ッ谷駅のホームに立っていた。

そこに1人のおしとやかな熟女が、目をつむってホームの壁にもたれかかっていた。どうやら彼女も酔っているらしい。「綺麗な人だな」と僕が言うと、隣の彼は「声かけたら?」とけしかける。普段、知らない女性に声をかけるなんて勇気は毛頭ない僕が、「いいね。行ってみよう」と酔った勢いに乗ってしまった。

ホームの自販機で水を買い、

「あの、すいません、、大丈夫ですか?」と僕。

「はい??ええ、、はあ、大丈夫です。」と熟女。

俺は一体何をやっているんだと、急に恥ずかしくなって、水も渡さず隣の彼を引っ張ってホームの端へ逃げた。

大体、声をかけてそれからどうするつもりだったんだろうか、僕。どうも年上の女性に弱い。色々な思いが巡ってきて、友人と2人で笑ってしまった。

 

この日記は酔った勢いで書いた。「晩白柚東京譚」において、酔って書いた日記は他にない。たまには‥たまにはいいだろう。もうこんな日記は書かない。